2014.11月定例県議会-発言内容(野澤徹司議員)

 

◆野澤徹司

 私は、2年半前に脳梗塞になり、懸命なリハビリと周囲の皆さんの大きな応援をいただいて、きょうここに立っております。

 その経験から、きょうは失語症についてお聞きいたします。

 私が一番困ったことは実は言葉が出なかったと、そういうことであります。そしてまた、字がまるっきりだめになりました。ようやくこれまでになりましたが、大変な思いをいたしました。

 しかし、改めて考えると失語症は誰にでも起こり得る障害でございます。県内には3万人以上の患者がいると言われております。

 身体の障害に対するリハビリに比べて、言語は目に見えない分、保険制度等もおくれております。また、地域によっては支援が乏しく、家の中にただこもるということにもなります。そして、ますます言葉を取り戻すための十分なリハビリを受けることもできず、その多くの人が社会の中から孤立をした生活を強いられております。

 かつて、全国一、脳卒中の死亡率が高かった本県は、県民挙げての運動の結果、死亡率は減ってきております。しかし、その患者自体はまだまだ多いのが現状でございます。医療の進化により死に至らなくなってきているだけで、そのために逆に後遺症に悩み苦しんでいる人が確実にふえております。

 こういう状況の中、特に失語症に対する認識と支援をどういうふうに考えているのか。健康福祉部長にお聞きいたします。

 

◆健康福祉部長(小林透)

 失語症に対する認識と支援の御質問にお答えいたします。

 失語症は、脳卒中や頭部外傷等により脳の言語中枢が損傷され起こる言語障害で、重症者では話す、書く、聞いて理解するなどのコミュニケーションが困難になるほか、社会的理解もまだ十分ではないため、さまざまな活動が制約されたり、社会的孤独を招くこともあるものと認識してございます。

 言語能力の回復に重要なリハビリは、県内では113の回復期医療機関のほか介護老人保健施設等で実施しており、そうした中で直接訓練、指導を行う言語聴覚士は人口10万人当たりで見ますと全国平均を上回って県内で従事しているということではございますが、地域や医療機関における状況はさまざまであるというふうに認識をしております。

 県では、こうした地域の医療関係機関が連携して、急性期や回復期、そうした医療から在宅医療に対する支援までを一貫して提供いたします地域連携クリティカルパスの導入や普及を支援をしてございます。

 また、事故や病気により脳を損傷した高次脳機能障害のある方の中には失語症を併発するということもございまして、こうした方に対しては、県内の4病院を高次脳機能障害支援拠点病院として指定しまして、相談への対応や医療関係者に対する研修の開催等を支援しているところでございます。

 特に、先月、松本市で開催した研修会では、失語症をテーマに、当事者からの体験報告や専門家による支援手法を学んだところであります。

 さらに、県内各地に失語症友の会などがございまして、昨年、長野で開催した失語症全国大会や当事者が出演した映画の制作において中心的役割を担われていたというふうに思っております。

 こうした関係団体との連携を深めるとともに、障害のある方への理解と支援の輪を広げる信州あいサポート運動の取り組みをさらに推進しながら、失語症に対する理解と支援の輪を広げていくように努力してまいる所存でございます。

 以上であります。よろしくお願いいたします。

 

◆野澤徹司

 自転車の事故が非常に多くなり、問題になっております。そこで、高校生の自転車走行について学校での指導体制をお聞きします。

 学校からすれば、生徒は3年で入れかわる、また先生も数年でかわります。しかし、学校の近くの住民はずっとそこにおるわけでございます。そして、常に自転車事故の危険にさらされております。

 そういう中で、学校側と住民の思いとの間に差があります。そのことを学校全体としてどう生徒や先生方が代々引き継いでいるのかまことに疑問であります。

 最近、ある新聞に、自転車事故により家族を亡くされた方の投書が載りました。また、この春、私の家のすぐそばで女子高校生が自転車で車と衝突し、大けがを負う事故がありました。

 実は、私自身も、10月の中旬、バス停にて高校生に自転車で衝突をされ、けがを負いました。一歩間違えると、きょうこの席には私はいなかったかもしれない。そのバス停のあった場所は、すぐ近くに高校があり、また下り坂でもあり、非常に危険な場所でございます。過去に幾つもの大小の事故が起こっております。

 そこで、学校で、週に一度、自転車運転の指導を徹底することが未来ある若者が加害者にならないための予防となると思いますが、教育長、いかがでございましょう。

 

◆教育長(伊藤学司)

 高校生の自転車走行に対する指導についてのお尋ねでございます。

 高校生の自転車安全走行につきましては、保健の授業やホームルームにおける指導及び特別活動での交通安全教室等で安全上の注意事項や運転マナーを指導しているところでございます。

 また、県警察本部と連携し、自転車事故の多い学校を中心に、今年度は県下の36校を自転車安全利用モデル校に指定し、教職員、生徒と地元警察署との合同による街頭指導やマナー向上を呼びかけるチラシ配布など、各種の取り組みを行っているところでございます。

 こうした取り組みによりまして負傷を伴うような事故は少しずつ減少してきてはございますが、平成25年においても301人の高校生が自転車乗用中に負傷し、また、高校生が加害者側となった事故も5件発生をしてございます。

 また、事故にはつながってございませんが、自転車運行時のスピードの出し過ぎや携帯電話使用など加害につながるおそれのある危険な行為が多いことも指摘をされており、憂慮すべき事態であると考えてございます。

 高校生が、交通社会の一員として交通ルールを遵守し、自転車による交通事故の被害者にも加害者にもならないよう、県教育委員会としても改めて事故の発生状況や指導のポイントなどを周知するとともに、写真やイラスト、登校風景の動画等を見てその中に潜む危険に生徒みずからが気づき、安全な行動を考え、危険意識や安全意識を高めることに大変有効な学習方法である危険予測学習を教員向け研修会に取り入れるなど、学校現場の指導力向上に努めてまいりたいと考えてございます。

 また、各学校におきましても、警察を初めとする関係機関との連携や個々の生徒に対する指導などを推進し、自転車安全教育のさらなる充実を図ってまいる所存でございます。

 以上でございます。

 

◆野澤徹司

 今、話の中で、実際には表に出ていないものが相当あると思います。小さなものを潰していかないと、やっぱり大きな事故に必ずなってまいります。

 かつて、うちのおじいちゃんが高校生に当てられて、そして2週間後に亡くなったけれども、残念ながらその相手はわからないと。そういう話をつい1週間くらい前に聞きました。そういう意味では、ぜひ一層注意をしていただいて十分な指導をお願いをしたいと、そんなことを申し上げまして、質問といたします。ありがとうございました。

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