2014.11月定例県議会-発言内容(堀場秀孝議員)


◆堀場秀孝

 上田市・小県郡区選出、堀場秀孝でございます。観光振興と道路事業について建設部長に伺います。

 道路公社の管理する有料道路については、県において、通勤、通学、通院など日常的な利用者の負担軽減を目的とした事業をこの4月に制度化いただき、上田市、松本市、長和町など有料道路沿線や近隣の市町村で事業が実施されております。通勤など日常的な利用者にとってありがたい制度であり、感謝申し上げます。

 一方で、高速道路の料金割引制度は、本年度変更となり、朝夕通勤時間帯の割引は条件が厳しくなりましたが、休日割引については割引率こそ下がりましたが観光振興の観点から存続されていると承知しております。

 国内外の多くの観光客に県内を車で周遊していただくためには、三才山トンネル、新和田トンネルなどにおいても土日、祝日や年末年始などの長期休暇において終日割引とすることで、長野、松本、上田、諏訪を含め、広域的な周遊観光を生み出す効果があると考えます。三才山トンネルなどでの休日割引の導入について建設部長に御所見を伺います。

 2015年3月14日に北陸新幹線が金沢まで延伸されます。2016年にはNHK大河ドラマ「真田丸」の放映が決まっております。2019年にはラグビーワールドカップ日本開催がされ、キャンプ地候補として菅平高原が名乗りを上げています。2020年、東京オリンピック・パラリンピックの開催も予定されております。また、信州まつもと空港から海外へのチャーター便も検討されているところです。善光寺の御開帳も来年4月に始まります。2015年からは松本山雅もサッカーJ1リーグでホーム・アンド・アウエーで試合をします。

 これらは、信州の豊富な観光資源を生かし、新たな方面からの観光客を呼び込むチャンスと捉えることができると考えます。

 長野市の善光寺本堂、松本市の松本城天守5棟、別所の安楽寺八角三重の塔、青木村の大法寺三重の塔の国宝などがあり、上田市塩田、丸子、青木村にかけては別所温泉、鹿教湯温泉、霊泉寺温泉、さらには田沢温泉、沓掛温泉など数多くの温泉と国宝などの観光資源があります。

 これらの観光資源を生かし観光客を呼び込むためには、観光地、保養地を結ぶ道路の整備が必要であると考えます。国道254号、国道143号の青木トンネル、主要地方道別所丸子線、丸子信州新線の整備の進捗状況と今後の見通しについて建設部長に伺います。

 

◆建設部長(奥村康博)

 いただきました御質問に対しまして順次お答え申し上げます。

 まず、三才山トンネルなどにおける休日割引の導入についてのお尋ねでございます。

 三才山トンネルを含め県内4路線において、本年4月、日常利用者を対象とした割引制度を導入し、沿線利用者の負担軽減を行っているところでございます。

 有料道路制度は、利用者の通行料により建設費の償還、維持管理を行っているものであることから、利用者の負担軽減に当たりましては受益と費用負担についての整理が必要と考えております。特に休日は県外の方の利用も多いことから観光振興への効果は見込まれるものと考えられますが、割引相当分を県民が負担することになり、その理解を得ることは難しいと考えております。

 なお、県道路公社の管理する有料道路では、高速道路の3割引きには及びませんが、回数券の活用によりまして2割引きでの利用が可能となっておりますので、そのPRに努めてまいります。

 続きまして、観光資源を生かすための国県道の整備についてのお尋ねでございます。

 国道254号の上田市東内から西内までの間につきましては、安全対策や沿道環境改善を目的に、荻窪、和子、平井の3地区におきましてバイパス事業に着手しております。それぞれの地区において用地測量を実施し、今後、地域の皆様の御理解を得た上で用地買収を実施し、早期の工事着手を目指してまいります。

 次に、国道143号におきましては、松本市の会吉工区で工事に着手しておりまして、青木峠のトンネルにつきましては調査の実施を検討してまいります。

 また、県道別所丸子線は、上田市柳沢地区及び南原地区で用地買収を進めておりまして、このうち南原地区では工事に着手しております。

 さらに、県道丸子信州新線は、上田市鹿教湯で今年度測量に着手するとともに、青木村釜房地区において道路拡幅工事を進めております。

 いずれの事業につきましても、観光振興にもつながりますよう早期の効果発現を目指してまいります。

 以上でございます。

 

◆堀場秀孝

 御答弁いただきました。住民も早期に利用できるよう要望しておりますので、ぜひ強くまた私からも要望したいと思います。

 次に、中学校における修学旅行の交通手段について伺います。

 修学旅行は、生徒の成長を促す大変意義のある学校行事であり、楽しい思い出として子供たちの心に深く刻まれるものであると考えますし、自分自身もそういう記憶が深く残っております。

 現在、県内では多くの中学校において奈良、京都方面で修学旅行を実施していると聞いております。生徒たちは、ふだん訪れることのない地域を訪ね、多くの文化遺産を見学したり、現地の人と触れ合ったりすることを通じて、それまで活字でしか知り得なかった古都の文化や芸術を五感で感じることができます。また、仲間と寝食をともにすることで生徒がお互いをより理解をし、信頼関係を深めていくことができると考えます。

 このように意義深い修学旅行ですが、この修学旅行の交通手段はどうなっているのでしょうか。地元のバス会社を利用することが地元の経済にとっても望ましいと考えております。県内バスの利用状況はどうなっているのか。教育長に伺います。

 次に、全国レクリエーション大会について伺います。

 来年9月19日から21日まで、第69回全国レクリエーション大会インながのが長野市を中心に開催されると聞いております。県内外から約1万人の方々が参加するものであり、本県での開催は初めてであります。

 大会は、研究フォーラム、種目別全国交流大会、行事・体験コーナーの3本の柱で構成され、体が不自由な人も、高齢者も、健常者も一緒に手をつないで楽しく交流の輪を広げるプログラムが企画されています。

 この大会が本県で開催されることは、県内における地域振興や体を動かすことの楽しさを体験でき、レクリエーションの普及啓発の観点から大変有意義なことであると考えます。県としてどのようにかかわるのか。教育長に伺います。

 

◆教育長(伊藤学司)

 まず、修学旅行におきますバス利用の状況についてのお尋ねにお答えを申し上げます。

 中学校の修学旅行においてどのような交通手段を使うかについては各学校が目的や日程、保護者の負担等を勘案し決定しており、どのようなバス会社を利用しているかについて県教育委員会で把握しているものではございませんが、県外の業者を利用している学校もあると聞いております。

 その理由といたしましては、県内中学校の修学旅行の実施時期が4月に集中しているため旅行業者による手配が県内のバスだけでは間に合わないことや、地域の歴史、文化に精通しているバスガイドがいるなど現地の状況を熟知している会社のバスを利用したいということで利用しているケースもあるというふうに承知をしてございます。

 次に、全国レクリエーション大会インながのについてのお尋ねでございます。

 レクリエーション活動は、県民が楽しめる多彩な活動を通じて体力の向上や生涯スポーツの振興などに大きな力を発揮するものであり、県としても長野県レクリエーション協会の一員として関与してきたところでございます。

 今回、第69回全国レクリエーション大会インながのが開催されることで、レクリエーション活動の活性化はもとより、参加者と開催地住民の交流にもつながることから、県としては、今年度、準備委員会に参画し、企画運営に携わっているところでございます。

 来年4月には実行委員会が組織され、大会の準備を進める予定であることから、県としては、教育委員会を初め関係部局も実行委員会に参画することで、大会の円滑な運営に向け、関係団体と連携協力し取り組んでいく所存でございます。

 

◆堀場秀孝

 お答えいただきました。地方交通の充実を図る意味でも、地元のバス会社を使ってほしいと考えます。

 また、全国レクリエーション大会においては、県民を挙げて大会が成功されるよう、そしてまた、来年、レクリエーション大会に参加された方々が長野県はよかったよということを地元に帰って宣伝できるような大会になることを希望いたします。

 次に、県営野球場について教育長に伺います。

 本県にある県営野球場は、いずれもこれまで多くの県民に親しまれてきており、特に県内の野球関係者、とりわけ小中学生にとっては県営野球場でプレーすることを目指して頑張る、そんな思いを抱かせる大切な施設であります。

 県立大学設立後は長野6大学野球リーグ構想も野球関係者からは上がっており、県営野球場をメーン会場とする声もお聞きしております。

 いわば県内の野球関係者の聖地ともいえる県営野球場ですが、いずれの施設も設置してから時間が経過し、老朽化が進んでいます。

 野球場は、ただ野球をする場所という考え方は少し古いと考えます。広いスペースがあり、県営野球場が県内4カ所にあることから、部局横断で活用方法を考える必要が来ている時期と考えます。

 県営野球場は、スポーツ合宿を誘致するためにも、ただ試合をするだけでなく、練習ができる施設であることも必要と考えますし、快適にプレーを観戦できる施設であることも必要です。県民球団である信濃グランセローズも県営野球場を優先的に使用するでしょう。それはまた地域振興につながるものと考えます。

 また、スコアボードのカウント表示についてですが、ボール、ストライク、アウトのいわゆるB・S・Oの順については、現在、B・S・Oの表示が一般的であるものの、県営野球場ではいまだにS・B・Oの表示のままです。野球関係者はもちろんですが、野球を見に来た方々が快適に観戦するためにも、スコアボードのカウント表示についてはB・S・Oの順にすべきだと考えております。

 財政的な制約があるとは承知しておりますが、B・S・O表示への改修や、移動ネット、防球ネットなど球場内の備品の整備についてどのようにお考えをお持ちなのか。教育長に伺います。

 

◆教育長(伊藤学司)

 県営野球場の整備についてのお尋ねでございます。

 県営野球場の整備につきましては、これまで、安全対策を最優先にした上で、各野球場の課題に応じ、機能の維持や向上のため必要な改修などを実施してきたところでございます。

 スコアボードのカウント表示につきましては、本年度は伊那及び飯田野球場においてB・S・Oの表示に改修する予定であり、長野及び上田野球場につきましても順次取り組んでまいりたいと考えております。

 また、備品につきましては、その必要性や導入による効果などを踏まえ整備の判断をしていくことが必要と考えておりますが、引き続き選手や観戦者が安全で快適に利用できるよう施設の維持管理に努めてまいりたいと考えております。

 

◆堀場秀孝

 御答弁いただきました。今年度、飯田県営野球場、伊那県営野球場が順次整備をされていくというお話でした。順次というのは、南のほうの二つができるとなれば、あとは北と東の二つの球場ということになります。早期に改修できますよう、また、安全ということでありますが、この野球場は、先ほどちょっと言いましたけれども、都会のチームが夏なんかに合宿に来ます。そのときに防球ネットとかがないという状況でございますので、その辺もお含みいただきたいと思います。

 次に、中学生期のスポーツ活動指針について教育長に伺います。

 本年2月に、県教育委員会から、中学生期のスポーツ活動指針が出されました。学校現場では原則として朝の練習を行わない、3年生が引退する1学期までは今までどおりとする、周りの様子を見てから文化系部活動はどうするのか、私立学校はどうするのか等について賛否両論があり、大きな議論になっているとお聞きしております。このような中、市町村教育委員会や学校では、本年度、この指針内容を踏まえた検討が行われています。

 そこで、現在の市町村教育委員会や学校の取り組み状況はどうなっているのか。また、県教育委員会では今後どのような取り組みをしていくのか。教育長に伺います。

   

◆教育長(伊藤学司)

 中学生期のスポーツ活動指針の取り組み状況と県教育委員会の今後の取り組みについてのお尋ねにお答え申し上げます。

 県教育委員会では、長野県中学生期のスポーツ活動指針の趣旨が理解され、中学生期のスポーツ活動が適切に実施されるよう、今年度は、60回の説明会を初め、リーフレットやメールマガジン等での情報発信、指導者研修会、アスレチックトレーナー派遣等の取り組みを行ってきたところでございます。

 県内全ての市町村教育委員会または中学校におきまして、この指針を踏まえ部活動の見直しに取り組んできており、指針が示した基準については、既に検討を終えた項目から順次実施をしている学校や、スポーツ活動運営委員会を設置し現在も検討を行っている学校もあるというふうに認識をしてございます。

 今後は、県中学校体育連盟と連携し、運動部活動運営マニュアルを作成するなど引き続き各校への助言や支援を行いながら、中学生期における適切なスポーツ活動が行われるよう努めてまいりたいと思います。

 

◆堀場秀孝

 再質問させていただきます。

 スポーツ指針ということで、文科系の朝練習に関しては教育長はどのようなお考えをお持ちなのか。お聞きいたします。

 

◆教育長(伊藤学司)

 文科系の活動についての再質問を頂戴をいたしました。

 中学生期のスポーツ活動指針自体は、まさにスポーツ活動を行うことによって、早朝から例えば短時間の間に十分な事前練習等、準備運動等ができない中で行うことによる問題点等もあるというような医科学的な見地から検討していただいたところでございます。

 ただ、同時に、それのみならず、早朝からの活動が1日の児童生徒の生活リズムの中で、例えば5時台に起きている子供たち、そして、夜はある程度一定の時間までは起きておりますので睡眠時間がかなり削られてしまっていると、こういうふうな状況もあるということも含めて分析をしていただいたところでございます。

 このスポーツ活動指針自体は、そうした全体のトータルでの検討を踏まえて指針を示していただいたものでございますので、そうした意味では直接は運動部活動にかかわる部分ということではございますけれども、学校で検討する際には、例えば余りに朝早くから子供たちが起きて、早朝から、例えば7時前から学校の中に入ってきている、こういうような状況については、管理上の問題も含めて、どう見直すかということについては一体として見直すことも必要であろうと、こういうような中で、運動部活動のみならず文化部活動もあわせて検討しているところもあるというふうに承知してございまして、それについてはそれぞれの学校において適切な学校の管理上の問題もありますので、私としても必要なことではないかなというふうに考えているところでございます。

 

◆堀場秀孝

 答弁いただきました。

 ある中学校では、運動部がだめ、だから文科系もだめという中学校がありました。校長会、それから各市町村教育委員会の権限というのは強いと改めて認識いたしました。

 未来を担う中学生の夢とか希望を摘むことのないよう、これからも教育委員会としては適切な指示というか情報を県民に流していって、長野県を担う子供たちが元気で夢を持って成長できるよう御期待申し上げまして、質問を終わります。

 

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